投稿日: 2022/11/25
カテゴリ: お知らせ

6頭から5頭に

当会がユルリ島に新たな馬を入れる前、ユルリ島には3頭の馬が居ました。

そのうちの鹿毛(茶色の毛色)の馬は、左前脚を痛めていて、引きずるようにゆっくりと狭い範囲での移動しか出来ませんでした。他の2頭は芦毛で白く、ユルリ島のシンボルのような馬ですが、私たちは鹿毛の額に流星のあるその牝馬を、親しみを込めて「星子(ほしこ)」と名付けて健康状態を見守ってきました。新たな馬を入れて6頭となってから、星子は仲間たちと普通に移動できるまで足が回復していました。

6頭で元気に暮らしている頃(右端が星子)

推定年齢が20歳ぐらいで、馬としては高齢でしたが、昨年の最後の確認の時も馬体の張り具合など問題なく、アイヌミヤコザサをしっかり頬張って、体調も問題なさそうでした。

今年の6月中頃から、落石側から星子を観測できなくなりました。

ユルリ島へ渡る事の出来る回数も人数も限られる中、3度の渡島で捜索しましたが広い無人島の中で発見できていません。群れで生活する馬が、単独で行動する事は考えられないので、おそらく天寿を全うして、島のどこかで安らかに眠っているものと推測されます。

2021年12月の星子

今後も渡島の際は、星子の捜索を続けます。

島の馬が6頭から5頭になりました。他の5頭は元気で、この冬も無事に乗り越えてくれると思います。

星子・・・安らかに。

2011年から、北海道根室市からの委託により、
ユルリ島(無人島)に生息する野生馬の撮影を続けている写真家、
岡田 敦さんの公式HPです

岡田敦 公式HP
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