ユルリ島への馬の移入報告
先日のクラウドファンディングでのご支援を受け、9月11日にユルリ島へ馬を移入したことをご報告いたします。
当日は海上運搬や馬の専門家の方など、たくさんのご協力をいただき、無事島へ馬を3頭入れることができました。
今回移入をしたのは、オス1頭・メス2頭で、いずれも1歳の北海道和種(道産子)です。
ユルリ島の馬は1950年頃、漁業者がコンブを島に運び上げるために1頭を入れたのが最初とされています。
最も多い時で30頭ほどいましたが、現在は3頭までに減っていました。馬は背丈の高い草やササを食べ、希少な高山植物に口を付けないため、初夏に花畑のような光景が広がり、馬と高山植物が共生する珍しい自然環境が形成されています。
馬、花、野鳥がいるのがユルリ島の魅力であり、約70年間続いた文化的歴史を途切れさせたくないと思っております。
また移入から1ヶ月経った10月10日に馬の健康状態を確認するために島にいきました。3頭は先住の馬たちと仲良く寄り添っており、のんびりと暮らしていました。
そして1ヶ月でしっかりと太っていて、馬の専門家の方達もびっくりしていました。島には栄養豊富なエサが充実しており、水もあるので、馬にとってはとても良い環境だと改めて感じました。
今後も移入をした責任を果たすべく、しっかりと見守っていきたいと思います。